SONY ICF-6700

スカイセンサー5900にデジタルカウンターをつけたようなラジオです。このラジオはフリーマーケットで偶然見つけて買った物ですが、店のおじさん曰く「鳴るかわからないよ」とのことで3000円で売ってくれました。

持ち帰って電源を入れてみるとデジタルカウンターがとんでもない表示するという状態でした。ネットを検索してみるとこの症状はこのラジオ特有の故障らしく、その場合89300kHzを表示するみたいです。3000円だからいいやという気持ちで中を開けて、バンドセレクターの接点を清掃したところ見事に直りました。私の物はその程度で直ったのですが、あまり中を開けるのは知識がある人以外にはおすすめできません。上位機のICF-6800の陰に隠れてイマイチ人気がありませんが、感度も良くなかなかいいラジオと思います。

使いやすいラジオですが、チューニングダイヤルのスピード切り替えが無いので離れた周波数移動の際に、ダイヤルをグルグルとかなり回さないといけないのでちょっとかったるいです。チューニングダイヤルはフライホイールのおかげで非常にフィーリングが良く、70年代のステレオ用チューナーのような操作感です。 PLLシンセサイザー方式ではなく、ICF-6800と比較して故障は少ないようです。同様なライバル機種にナショナルのプロシード2800があり、中学3年生当時、私はプロシードのほうを使っていました。 チューニングダイヤルのスピードの切り替えがある分、使いやすさはプロシードのほうが若干良かったようですが、見た目の安定感とダイヤルの操作感はこちらのほうが好みです。このICF-6700やプロシード2800が発表された時期はBCLブームの頂点からややかげりが見えた頃だったような記憶があります。ラジオとしての性能や使いやすさはこれらのデジタルカウンター付きのほうが上でしたが、人気や完成度、ダイヤル選局の操作する楽しさ等ではスカイセンサー5900やクーガー2200のほうが断然上だったと思います。






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