東芝 サウンドナナハン GS750

私が中2の頃初めて買ったBCLラジオ。いつの間にか紛失してしまい、 最近ヤフオクでついにGETしました。当時、知り合いの電気店の展示品を買ったのですが取り説が無く、 短波帯のバンドスプレッドの使い方や、CAL校正の方法が全く分からなかったラジオです。ソニーやナショナルのラジオを買わなかったのは知り合いの店が東芝のお店だったという大人の事情のようでした。なかなか売れなくてずっと展示されていたんでしょうね。ダイヤル校正用のマーカーはCRマーカー のためズレが大きく、選局に苦労した記憶があります。購入時にすでにズレてました。また、その音がネコが発情した時の声に似ているのも当時のままでした。 今回手に入れたものも50kHzほどズレていましたが、調整で直りました。外部アンテナをつないでCAL校正をするとマーカーのイメージがひどく、どこが正しいマーカーか分からなくなるのはこの機種の特徴でしょうかね。そっくりさんにGTVという短波の替わりにTV音声が受信できる機種がありますが人気のほうはこのGSのほうがあり、オークションでも高値のようです。最初に買ったラジオはやはり思い入れが強いです。デザインがスカイセンサー5800を意識しているような感じ。左右にあるダイヤルは右が選局ダイヤルで左が短波帯のスプレッドダイヤルです。このダイヤルは回したフィーリングがあまり良くありませんでした。 家電メーカーが無線機でよく使われていたスプレッドダイヤルを採用したところを 考えると設計者は無線屋さんだったのでしょうか。スプレッドダイヤルには10kHz毎に目盛りこそありませんが直読も十分可能なラジオで、性能もまずまずだったと思います。1973年12月発売とBCLブーム初期に発売されたようです。同時期ではソニーがICF-5800でナショナルがクーガーNo.7。ということは家電メーカーBCLラジオとしては初の周波数直読機だったのではないでしょうか。デザインが垢抜けないせいか当時、人気はイマイチだったような気がしますが、私はこのラジオがとても好きで隠れた名機だと思います。







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