並四ラジオ

オークションで落札した並四ラジオ(0-V-2)です。戦前からあった古いタイプのラジオで、時代によって呼び方が変わったりしますが、 真空管が4本が並四で3本だと並三と言うそうです。当時のものはST管が使われて大きな木箱に入ったラジオでした。 玉音放送を聞いたといえばこのラジオの仲間だったと思います。回路がシンプルで製作の入門用によく使われていたラジオです。 並四ラジオは回路がシンプルで調整箇所が無いラジオですが、感度が悪い欠点があります。しかし、2m位のアンテナ線をつなぐと十分 実用になる感度が得られ放送を楽しむことが出来ます。選局ツマミと再生ツマミで最良の感度と音量に調整して 使うラジオで面倒なラジオですが、それがまた楽しくてついついスイッチを入れて操作を楽しんでしまいます。

精悍な面構えです。大きな選局ダイヤル、左下にボリューム、右下は再生用豆コン。


当時の自作ラジオには定番のバーニアダイアル、通信機みたいでかっこいい。科学教材社や川島電気の雑誌広告 にはこのダイアルがついていてあこがれたことを思い出します。


使用真空管は6BD6・6AV6・6AR5・5MK9。シャーシはIDEAL製のアルミシャーシ4-M。


電源トランスはSEL製でスピーカーはフォスター製(現FOSTEX)、アルプスのバリコン、 トリオ製の並四コイルなど懐かしいパーツ構成。


このラジオは30年位前に製作され、使われている真空管はMT管ですが、なつかしいオイルコンデンサやL型抵抗等を使用しているラジオで す。配線の取り回しやハンダ付けから制作者の高い技術を感じます。外観は「ラジオの製作」でよく見た科学教材社のキットような懐かしくもかっこいい仕上がりになっています。




↑ PAGE TOP