自作ゲルマラジオ
これまで何度かゲルマラジオを作ってきましたが、どうも音が小さいのでトランジスタ1個で簡易アンプをつくり、クリスタルイヤホンで実用程度にまで音が大きく聞こえる物をつくりました。バリコンはちょっとこだわって2連のエアーバリコンを使いました、これはジャンク真空管ラジオからの部品流用です。コイルは職場に転がっていた直径5センチのアクリル筒にエナメル線を50回巻いて10回ごとにタップを出しました。
古いナショナルのトランジスタラジオから取り外したゲルマニウムダイオードを使用。結構高感度で、現在売られている物より少し大きめです。本来は黒い塗装がしてありましたが、中が見えるようにと塗装をはがしました。ゲルマニウムに針が接触しているのが見えますか?
今回は配線にもちょっとこだわって、コードを使わずに銅線による空中配線にしました。この銅線は、5C−FVのBS用同軸ケーブルの心線がちょうどいい太さでしたのでそれを使用しました。ラグ端子を使っているので完全な空中配線ではありませんが。これに結構時間がかかってしまいました。
使用部品はダイオード1個、TR1個、コンデンサ2個、抵抗2個、バリコン1個、コイル1個程度でできます。
低周波増幅用トランジスタへの電源供給は乾電池を使うと芸がないので、銅板と亜鉛板を使ったボルタ電池を自作しました。これは電池の原型のようなもので、中学のころ科学で教わったような記憶です。これらを食塩水に入れると電気を発生する仕組みです。容器もこれまた職場に転がっていた試験管を使用
亜鉛板は乾電池を分解し、マイナス側を切り取って使用。
銅板は100円ショップで園芸用のカタツムリ避けを購入。少し薄いですが大丈夫です。
銅板と亜鉛板を電極に半田付け。
塩水につけた直後。0.82Vあります。
ここまですると厳密にはゲルマラジオとはいえないかもしれませんが、実用的な音量にはなります。いずれにしてもアンテナは大事で、これも15m程度の線を窓から出しています、アースはとっていません。それでも、こちらの地域で聞けるすべての中波放送局を聞くことができました。
これはトランジスタ1個で低周波増幅をしていますがさらに高周波増幅もさせたのがレフレックスラジオとか言うんじゃなかったかな?
このボルタ電池をつなぎっぱなしで2日くらいは何とか聞けました。今度はダイオードを鉱石に変えてみようと思っています。
Tweet