ナショナル プロシード 2800 (RF-2800)
ナショナルのプロシード2800をオークションで落札。このラジオは私が中学3年の時に両親に頼み込んで買ってもらった 記憶があります。当時5万円もするラジオをよく買ってくれたなー。その後、友人に捨て値で売って後悔しました。以前持っていたラジオは思い入れが強くて、また欲しくなり思わず落札。この機種は比較的程度の良いものが多い印象です。 BCLブームがピークを過ぎたあたりに出たラジオなので、あまり酷使されなかったのでしょうか。ライバルのラジオは同じく周波数デジタル表示のSONYのICF-6700あたりだと思います。このモデルはボリュームのガリやスイッチ類の接触不良が多い傾向です。落札した物はバンド切り替えスイッチとBFOスイッチが不良が酷く、まともに受信出来ませんでしたので整備しようと思います。 裏蓋を開けると見るからに整備性がいい感じです。基盤の左側に見える縦に長いスイッチがバンド切り替えのスイッチです。これは取り外すのが結構大変です。
一枚目の基盤を取り外した状態。ここから、バンドのドラム部が取り外せます。
バンドのドラム部。このモデル特有のチューニング時のキーキー音もこのドラムの回転部のオイル切れが原因ですので少量のグリスを塗布。材質はプラスチックなので出来ればシリコングリスかセラミックグリスがいいと思います。 車のタイミングベルトみたいなベルトが掛かるギアにもグリスを少量。
バンド切り替えスイッチの分解掃除。黒くなっている部分を砂消しゴムで落として接点復活剤を少量塗布。このスイッチの駒を取り付けるのが結構シビアで力任せに入れると簡単に変形してしまいます。 端子の横のほうからスライドさせて入れると変形しにくいと思います。
整備完了。このラジオ結構感度が良くクーガー2200よりいい印象です。筐体の空間も大きいので音もなかなかいいです。三つ並んだスイッチの軽い感触がなんか懐かしい。 不満なところは電源投入直後の周波数の安定が悪いのと、ボリュームツマミのフニャフニャ感です。しかし、スカイセンサー5900やクーガー2200と比べるととても使いやすく、離れた周波数間の 移動が楽です。また、このモデルは故障も少なく見栄えもいいので飾ってもいい。とてもいいBCLラジオと思います。
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