DOKORDER PT-4K

DOKORDERは「電気音響株式会社」というメーカーの製品です。このメーカーは現在のONKYOとの記載をここでしましたが、これは間違いでまったく別の会社だそうです。電気音響に勤務していた方からの指摘で判明致しました。ありがとうございました。 このレコーダーはキャプスタンドライブで、省スペースのためでしょうか、キャプスタンとヘッドの位置が少し特殊です。
大きなキャリングハンドルがついており、角度を変えることによって写真のようにスタンドとしての機能もあります。早送りはありません。
3号リール・キャプスタンドライブ
使用電池:単三電池5本
サイズ: 210×100×62 (mm)重量: 1.2kg
トランジスタ:6
ワウ・フラッター: 0.7%(このようなレコーダーでは驚異的性能)テープスピード:9.5㎝/S 4.75㎝/S(キャプスタンのキャップで切替)
付属品:革製ケース・リモート付きマイク・イヤホン

両サイドにイヤホンジャックとマイクジャックのほか、録音レベルメーター、ACアダプター用ジャック、ボリューム、巻き戻しボタンが装備されています。 上部に再生・録音・ストップのピアノ式ボタンがあります。これが結構堅くて操作しにくいです。
裏側にはスピーカーが内蔵されています。
キャリングハンドルは異様に細く大きいですが、これは、スタンドとしての機能も果たすためにこのような形状になったのでしょう。


内部を見るときちんと設計されている感じで、モーターもいい物が使われています。また、キャプスタンやリム、モーターの回転軸にはベアリングが多用されており、いわゆる「おもちゃ」のような作りではなく、見えないところにも力が入っています。
動力伝達はゴムベルトではなく、NECのものと同じ金属スプリング製のベルトです。 下写真右下の金属ケース内にモーター、その左がフライホイールです。
入手したものは、操作ボタンのダイキャスト製の支持台が腐食して崩れており、操作不可でした。ダイキャストでも腐食することがあるんです。腐食したダイキャストは、エポキシ接着剤で固めて補修してきちんと動くようになりました。
全体の印象は、回転ムラ対策や小型化にまじめに取り組んだ設計で、当時の技術が凝縮され、好感が持てます。 ただ一つの難点は、再生ボタンの押しにくさでしょうか。それでもこのレコーダーは他にはない魅力があります。









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