AUREX SB-Λ77C

結局、上位機種のSB-Λ77Cを落札しました。オークションの写真がはっきり写ってなかったので、安く落札できました。おまけにかなりの美品です。ランプ類が点かないのと、動作未確認とのことでした。


梱包をほどいた状態。傷はほとんど無く、かなりの美品。



中はさすがにホコリが積もってます。ハケと掃除機で清掃しました。
電子部品にかなりの物量を投入したモデルです。
CDをつなげて恐る恐る電源を入れると、2秒後くらいにプロテクト解除。普通に鳴りました。


パワートランジスタは2SC2565A、2SA1095Aを採用しています。これらのトランジスタは、電極歪の発生を防ぐためコレクタ基板やベース、エミッタ抵抗に磁性体を用いずに軟銅線を採用しており、非常に高い周波数まで歪が少なく安定した増幅を可能にするらしい。



オフセット電圧の調整。8Ωの抵抗をかまして、オフセット電圧5mV程度に調整。続いてアイドル電流の調整。マニュアルによるとR673とR674の抵抗の端子間電圧が、電源投入2分後に5mV、10分後に13.2mV〜17.6mVに調整となっている。10分後に若干低めの13mVにした。0.22Ωの抵抗なので、59mAくらいのアイドリング電流か。30分後、冷却フィンがほんのり暖かい程度。しばらく視聴したが、安定して動作した。



このシリーズの一番気に入らないところ、メインボリューム。もう少しいいのを使って欲しかったな。ノブも大きく立派なものが付いているがプラスチック製。これはアルミにして欲しかった。ボリュームは接点洗浄剤で洗浄後、接点復活剤を極少量かけた。
コンデンサーやトランジスター類は大丈夫そうなので交換無し。リレーはカバーがすぐ外れたので接点の洗浄を行った。


このシリーズのアンプのパイロットランプはよく切れるのでLEDにした。光源が豆電球として設計されているので、白色LEDを使うと文字がグリーンではなくスカイブルーぽく光る。オリジナルのグリーン文字にするべく電球色のLEDを使用した。もちろん電流制限用の抵抗も入れる。また、光拡散のためにLEDの頭をヤスリで荒らす。


セレクター類をばらして洗浄。接点グリスを少量塗布した。一番めんどくさい作業です。これをやるのとやらないとでは、後の使用時の安心感にかなりの影響がある。



AUREX製品全般に言えると思いますが、デザインが優先されすぎて、操作性が犠牲になっている感じを受けます。パワースイッチや押しボタン式の切り替えスイッチは小さくてあまり操作性がいいとは言えません。
この77Cと先の70Cの違いを発見。フロントパネルが77Cは強化ガラスで、70Cはアクリルなんですね。それと、文字が77Cは照明でグリーンに浮き上がりますが、70Cは金色っぽい印刷です。そのへんが値段の違いに出ています。


グリーンの照明が美しい。日本のアンプの中でもトップクラスの美しいデザインと思います。それだけでも十分な価値。
クリーンドライブ接続をして視聴。あまり70Cとの違いは解りませんでしたが、大音量で鳴らすと違うかも。かなりのスピーカー駆動力がありそうで、どんなスピーカーでも鳴らしきってしまいそうです。
最後にこのアンプ写真が非常に撮りにくい。ガラスのフロントパネルが反射するので、きれいに撮るなら斜めから。




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