SANSUI AU-666


オークションでジャンクを入手。一応鳴りましたが35年以上前のアンプのため整備を行いました。1年くらい前のことなので、思い出しながら書いています。
このアンプは国産初のピュアコンプリメンタリーアンプで、サンスイがアンプの評価を得たきっかけにもなったモデルらしい。サンスイ特徴のブラックフェイスにアルミ削りだしのノブが特徴です。トーンコントロールは低、中、高で独立しており、おまけに左右別々に調整ができます

プリアンプ部のトランジスタとコンデンサーをほぼ全部交換しました。トランジスタは近くのショップに無かったので通販で購入。出力トランジスタはシリコングリスを塗り直しました。
出力のDCバランスや、バイアス電流の調整。あらかじめサービスマニュアルをアメリカのサイトから購入してありましたので調整はスムーズにいきました。バイアス電流は、出力側ヒューズをはずして、電流計をつなぎ調整。
サービスマニュアルによると
DCバランス
0±50mv
バイアス電流値
18〜22mA
調整用の半固定抵抗は適当なものが無かったため交換しなかった。最初はアナログ電流計で大まかに調整し、デジタル型で細かく調整。
>写真はDCバランス調整中

外装を洗浄して完成。フロントパネルは、洗ってもくすんだ感じがある。自動車用の固形ワックスを塗ると意外によく、黒々として新品のような感じになりました。1年以上たった今でも大丈夫なので意外に使える。
音はさすがサンスイと言わしめるバランスのとれたもの。中域のトーンコントロールがあると、50年代ジャズを聴くとき重宝する。 プリアンプ部、パワーアンプ部が切り離しでき、スイッチ類の節度感も良く使いやすいアンプ。なんといってもこのブラックフェイス。渋い!

黒いものばっかりになりました。




↑ PAGE TOP