ニキシー管VUメーター "IN-13(ИН-13) Nixie Stereo VU-Meter"

WEB上でニキシー管(IN-13)VUメーターの基板を見つけ、早速取り寄せました。 基板はリトアニアからで、ニキシー管IN-13とVUメーター駆動チップ(K157дA1)が同梱されています。


トランジスターやパワーFETは海外型番が指定されていますが、国内のネット通販で大抵そろいました。 電源部のトランジスターBC547は定番の2SC1815で代用。ニキシー管(IN-13)は140Vのプレート電圧が必要で、 この回路はタイマーICとして知られている555を使ったチョッパ回路で高電圧を取り出しています。この回路では チョークコイルが重要な働きをしますが、当初電源用のコイルが無く、手持ちのコイルを取り付けたところすぐにコイルがパンクし、パワーMOSFETが触れないほど高温に。
ちゃんとした電源用のコイルを取り寄せて取り付けたところ、きちんと140V出ました。


基板が完成したのでニキシー管を取り付け、電源を入れてみる。
ところがバーグラフがフルスケールで点灯したままです。可変抵抗でバーのゼロ位置調整が出来るようになっていますが、最小にしても 下の画像のように中央付近にしか下がりません。さらに音を入れても無反応。どういうこと?・・・
誤配線のチェックをしたが問題なしだったのでその他の部品をチェックし、ストックがあるものは順次交換して確認しましたが症状は 変わらず。ニキシー管用の140Vとメーター駆動用の±9Vはきちん出ている。交換してないものはVUメーター駆動チップのK157дA1だけになってしまいました。これが怪しい、原因はこれ以外に考えられない。しかしこのチップは基板に1個だけ添付されていたもので手元にストックが無い。


このチップはステレオでアナログVUメーター駆動できる便利なチップですが、ロシア製であまりメジャーではないらしく日本国内ではどこにも見当たらず。WEB上で探すとアメリカにも無く、結局クロアチア(笑)にありましたので注文して取り寄せることに。2週間ほどしてやっと到着 右が新たに取り寄せた物です、製造年が少し新しい。データシートを見るとキリル文字でさっぱりわかりませんが、ニキシー管の駆動法も記載されていました。


K157дA1を交換し、音を入力して動作を確認。やっと正常に動きました。ここまで製作開始から3週間。


ニキシー管をアクリル板に取り付け。ネジ止めせずに接着剤で接着しました。


ようやく完成。ケースは100円ショップのものを利用。先に作ったIN-9のVUメーターはアルゴンガス封入でピンク色。こちらはネオンガスでオレンジ色です。また後者のほうが全長が少し長いです。回路的にはこちらのほうがゼロ調整も独立して出来、回路がシンプルです。 K157дA1が少し残っているので、別のニキシー管で製作してみたいです。先に作った真空管DACと一緒にきちんとケースに入れたいなー。「ニキシー管レベルメーター付き真空管DAC」っていいかも。




プラズマVUメーター動作状況




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