マジックアイ VUメーター MAGIC EYE VU METER"

マジックアイとは真空管ラジオに使われていた表示管で、選局の時に同調状態を見るためのものです。 ガラス管の中に緑色の扇状のものが閉じたり開いたりして選局の同調をとっていました。 蛍光物質に電子を当てて緑色の発光を得る真空管みたいなものですが寿命が短いという欠点があり、数百時間で表示が薄くなってきます。 古い真空管ラジオはたいていこのマジックアイが薄くなっていてほとんど発光していないものもあります。

真空管ラジオに使われているマジックアイ


マジックアイをレベルメーターとして自作アンプなどに組み込んでいる方もいて、VUメーターフェチとしては一度作ってみたい思っていたところ ドイツのNixiekits.euというサイトでVUメーターのキットを見つけ購入しました。EM84というステレオ表示のマジックアイ込みで130ユーロと少し高めでしたが注文して5日でフランクフルトから届きました。ドイツは 車が速いけど荷物も速い?
2枚の基板にチップ抵抗などの極小部品はあらかじめ実装されいて、 電解コンデンサー、IC、スイッチ、ねじ等が小袋に分けられています。 工作は割と簡単そうです。


マジックアイを装着するほうの基板。管によってソケットを刺す位置を変えます。管名がグループごとにプリントされています。


部品をハンダ付けする作業を1時間程度で終わり、誤配線のチェックをしたつもりでした。しかし1個の電解コンデンサーの逆接続を見落としていました。 意気揚々と12Vの電源をつなぎ、基板裏にあるチェックポイントの電圧を計ろうとしたところ「バンッ」という突然の破裂音。


見事電解コンデンサーが破裂してしまいました。一瞬何が起こったか解りませんでした。底のほうから抜けて飛んだようです。中身が飛び散っていました。幸い基板を裏返していたので、コンデンサロケットにはなりませんでした。 部品をハンダ付けすると基板に印刷されている極性表示が隠れてしまい、きちんと確認が出来ていませんでした。電解コンデンサーの極性間違いは怖いですね。コンデンサ交換だけで済めばいいのですが、もし他の部品も逝っていたらどうしよう。


手持ちに同規格品のコンデンサーが無かったので翌日部品を調達して電源をいれたところ無事動作しました。よかったー。 写真はケースに入れる前のEM84を装着した状態です。新品の管なので緑色の表示がクッキリ出ています。管の根本のほうにはアクセントで赤色のLEDが組み込まれています。これは無くてもいいかな。


6E1Pというロシア製の管を装着したところ。こちらは表示が扇状に動き、モノラルです。


ケースに入れた状態。デザインも良くインテリアに最適なマジックアイのVUメーターです。実際のところ管の寿命ってどれくらいなんでしょうか、使ってみて何年後かにまたレポートします。 今度はIN-13などのバーグラフのニキシー管を使ったVUメーターも作ってみたいですね。


動作状況の動画です。



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