サン・オーディオ真空管アンプSV-EL34SEのリペイント

今使っているサン・オーディオのSV?EL34SE、最初は6V6GTのキットを組み立てたが、その後EL34に バージョンアップして17年使用している。このタイプは現在製造中止されたようです。気に入ってよく聞いているのですが、数年前から電源トランス上部にサビが浮いてきたので リペイントをしてみました。


塗装前の状態。色はNHKの古い機材に使われていたような青みがかった灰色つや消しという感じで気にいっている色です。 以前からあまり使わない左側前面の入力ボリューム2個は取っ払いたかったので、ついでに後ろ側に移動してすっきりさせたいと思います。 残った穴はきれいに埋めようと思います。


タムラ製のトランス。この電源トランスだけサビが酷いのは、他のトランスと比較して高温になるからだろうか。 最初200番の紙ヤスリでサビを落として600番で仕上げました。


シャーシに付いているトランスや部品はすべて取り外しました。実はこれが一番大変。デジカメで解体前の状態を記録しながらの作業。 入力ボリュームが付いていた穴はエッジを落として周辺をハンマーでたたいて少しへこませました。画像の塗装をはがしてある あたりまでへこませてあります。そうすることによってパテがなじみます。さらに裏からアルミ板を強力接着剤で接着し、穴を塞ぎました。


パテは自動車用の厚盛りパテを使用。1度ではうまくいかず、塗っては削りを3回繰り返しました。


紙ヤスリで仕上げてサーフェーサーを塗り、表面の状態を確認。サーフェーサーを塗らないと表面のデコボコ状態はわかりづらいです。 なんか自動車の板金修理みたい。穴はいい感じに塞がったようです。


塗装は以前から高級感のあるハンマートーン塗装にしようと考えていました。通販で缶スプレーが手に入りますが、偶然近くのホームセンターに 行くと染めQから出ている「サビたまんまで塗れるカラー」というものを発見。よく見ると中身はアメリカ製のハンマートーンスプレー のようです。色はブロンズを選択しました。色見本ではブロンズ色ですが、実際の色は灰色といったほういいです。


ハンマートーン塗装は少しコツがいるようで、必ず水平面に塗装し、乾くのを待って別の面を塗装します。垂直面に吹き付けると垂れて模様もきれいに出ないようです。。 トランスなどは5つの面に塗装しますので5回に分けて塗りました。これは時間がかかりますねー。私は1面塗装後12時間くらい乾かして次の面を塗りました。塗装の時は20センチくらい離して1度で塗る方がハンマートーンが きれいに出るようです。塗装はラッカー系の塗料と比較してかなり厚めの印象。


シャーシも同様に塗装。ツヤは出やすいですが、塗装中に他の塗装面に塗料が回り込んで、表面がざらついてしまうので、乾燥後コンパウンドで仕上げます。 一番目に付く正面側は一番最後に塗装して、そのままの状態でコンパウンドはしないほうがいいようです。


入力ボリュームは後ろ側に移動。取り付け場所がここしかありませんでしたが、入力ジャックから近くなりました。


部品を取り付けて完成。高級感が増した感じです、我ながらきれいに仕上がったと思います。


穴もきれいに塞がりました。
現在の使用真空管
RCA 6N7GT (U.S.A)
TELEFUNKEN(RFT) EL34 (East Germany)
MATSUSHITA 5AR4(Japan)
2013.2.3




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