ニキシー管時計の故障

ある日突然ニキシー管時計の2号機が何も表示されなくなった。ヒューズが飛んでいたので、取り替えたら オーケーと思っていたら、全然ダメ。ヒューズが電球のフィラメントように赤く光りなんか恐ろしい状態。ニキシー管の数字も薄く全文字が点灯している。 これは電源回路の故障と考え、電源回路のICやパワーMOS-FETの故障を疑って樹脂部分を触ってみると(高電圧注意)、パワーMOS-FETが触れないほど熱かった。200Vくらいに調整していたはずの出力電圧も120V程度しか出ていません。あわてて電源を外し、電源周辺の各抵抗の値をテスターで調べましたが全て正常でした。

とりあえず、PWMコントローラー(TL494)とパワーMOS-FET(IRF640)を交換してみることに。 TL494は互換品のNEC製μPC494Cと、IRF640はネットで注文。 部品が到着して早速交換してみたが、全然変わらないでがっかり。今度はダイオード(2個)を基盤から取り外してチェックしたが正常。


もう疑わしい部品は電解コンデンサーくらいしか残ってないので、3個ある電源部の電解コンを取り外してチェックしてみる。 コンデンサーの容量計(キット)を作ってあったのがここで役に立ちました。


容量チェックしてみると、1μF250Vが完全に容量抜けしていました。原因はこれでした。

手元にあった同容量の350V耐圧のものに交換して電源を 入れると正常にニキシー管が光り動作しました。やはり定説どおり最初に電解コンを疑うべきでしたね。 あとの2本の電解コンは大丈夫でしたがこれらも日本製に交換しました。付いていた電解コンを見るとJAMICONの文字があります。 悪くは無いと思いますが液漏れの報告も結構あるみたいなので、同機種を持っている方は日本製に交換したほうがいいと思います。





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