Phonon 340C

某オークションで電源が入らないというジャンクを2台落札しました。前からこのアンプの4chをBTL接続して使ってみたかったのでちょうど良かったです。2台とも直らなければ飾りなるかも。ジャンク2台で諭吉2枚半とけっこう高かったです、ジャンクでも貴重なアンプなんですね。これは是非復活させなければ!


製造されて20年ほど経つので電源部の電解コンデンサー不良とみて交換してみます。基板上に部品がぎゅうぎゅう詰めなので交換する電解コンデンサー大きさに注意しないといけません。特に電源部の470μFは少しでも背の高いものを付けると 基板が本体にきちんと収まらなくなります。各チャンネル独立電源で320Cの基板を2台並べた感じです。終段トランジスタはNECのA-10シリーズと同じ2SA1227/2SC2987が使用されています。今では手に入りにくい貴重なトランジスタなので是非復活させたいですね。


電解コンデンサーはほとんどニチコンのMUSE(緑色)が使われています。交換品は1台目がニチコンのFineGold、2台目がELNAのRFOシリーズにしました。スルーホールの基板なのでハンダの吸い取りに苦労しました。熱の加えすぎで何カ所かプリントを剥がしましたが、何とか補修しました。


クリップでアースをつないで電源のスイッチオン、数秒後電源が入り、スピーカーにつないで2台とも音出しOKでした、良かったです。念のためにアイドリング電流調整とオフセット調整を行いました。アイドリング電流は80mAに調整しましたが、結構熱くなるアンプのようです。オフセット値はOPアンプ側で見ますが、半固定VRの回転がかなりシビアです。調整が大きくずれるとプロテクトが掛かります。供給電源は電流計付きのほうが何かと調整しやすく、アンプの動作確認が容易です。電源は通常の動作で4A弱流れていました。


外観をキレイに洗浄してワックス掛け後、1台は自家用車用に、もう1台はホーム用に使用しています。340CをBTL接続すると2chの320Cより低音が豊かになり解像度もアップしました。320Cはしばらくお休みです。






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